ボディオイルを使ったマッサージ
自宅でマッサージをする時、肌に何も付けずにマッサージをすると摩擦で肌荒れをしてしまうことがあります。肌をさすったりリンパを流す時など、マッサージオイルを使って摩擦を軽減してあげましょう。
マッサージに使えるオイル
マッサージオイルには、植物性オイル、ミネラルオイル、水溶性オイルと大きく分けて3種類があります。
用途や使用感の好みなど自分に合ったタイプを選ぶようにしましょう。
植物性オイル
100%天然の植物から抽出された成分のみで作られているオイル。
ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれており、スキンケアやヘアケアに使われたり、保湿にも用いられています。
食品グレードのものは食べることもできます。
ミネラルオイル
石油から作られた鉱物油で、ベビーオイルやワセリンなど、赤ちゃんや敏感肌でも使える製品に用いられている皮膚刺激がかなり少ないオイルです。
浸透する植物性オイルとは違い、皮膜を作って肌表面を保護するのを得意としています。
水溶性オイル
水と油を乳化させ、油のベタつきを抑えて水で洗い流せるようにしたオイル。
油のベタベタ感が苦手な方や、マッサージ後の処理が面倒という方にオススメのタイプです。
オススメのボディ用オイル
今回は植物性オイルの中からオススメのタイプのものを紹介していきます。
ホホバオイル
メキシコ原産の「ホホバ」という植物の種から抽出されるオイル。
未精製で黄味がかったゴールデンと精製されたクリアなオイルが販売されており、精製タイプはよりリーズナブルに手に入れることができます。
未精製のゴールデンには抗酸化作用のあるビタミンEが豊富に含まれている一方、精製されたクリアは栄養価こそ劣りますが、さらっとしていて酸化しにくく刺激も少ないため、初心者でも扱いやすい植物性オイルとして一般的です。
アーモンドオイル(スイートアーモンド)
アーモンドの種子から抽出されるオイルで、ビタミンEやカリウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富です。
「オレイン酸」が豊富に含まれており、このオレイン酸には皮膚を柔らかくするエモリエント効果があるため、乾燥でごわついた肌の保湿をしながら柔らかくしたい方にもオススメです。
オリーブオイル
オリーブの果実を絞って抽出されたオイル。食用としてもおなじみですが、ボディ用のものも広く販売されています。
エモリエント効果のあるオレイン酸が豊富で、美肌効果が期待できる植物性スクワレンやビタミンA、またポリフェノールも含まれています。
グレープシードオイル
ぶどうの種から抽出されたオイル。体内で精製できない必須脂肪酸リノール酸が豊富に含まれていてコレステロールがゼロということで、食用オイルとしても注目されています。
ビタミンEも豊富で抗酸化作用があり、さらっとしたテクスチャーが特徴です。
マッサージにおすすめのアロマオイルについてはこちらでも紹介しています。
オイルマッサージの注意
パッチテストをしよう
マッサージに使うオイルは、事前にパッチテストを行って皮膚刺激がないか確認してから使うようにしましょう。
ごく少量のマッサージオイルを二の腕の内側など皮膚の柔らかい部分に塗布し、半日~一日様子を見て、刺激がないようであればOK。
もし赤みやかゆみが出るなど刺激を感じる場合は使用を中止しましょう。
パッチテストの時には塗布した部分を紫外線に当てないように気をつけましょう。
滑らないように気をつけよう
足裏をオイルマッサージしたり、マッサージオイルが床に垂れてしまうと、足を滑らせて転倒してしまうおそれがあります。
マッサージはバスタオルを敷いた上で行ったり、床に垂れたオイルをきちんと掃除したりして、転ばないように注意しましょう。
マッサージ後の処理が面倒という方は、水で洗い流せて比較的掃除もラクな水溶性オイルを使うのが良いでしょう。